| これまでの書評 | ||||
| 評者:岡戸 洋(東海市民病院) | ||||
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【書籍名】科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン@薬物療法 【出版社名】金原出版 【著者】日本乳癌学会/編 【価格】 3200円 【発行年月】2004年6月11日 |
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| がん専門薬剤師認定制度や外来化学療法加算の追い風を受けて、がん化学療法や疼痛緩和医療等の分野に関心を持つ薬剤師が急激に増えてきている。とりわけ、乳がんはメジャーな疾患であり、集学的治療の中で薬物療法のウエイトは大きく、薬剤師が関与しなければならないことは山積している。 がん種ごとのガイドラインはそれぞれの関連学会で作成されているが、薬剤師にとっては難解なものが多いのが現状である。しかし、本ガイドラインは、実地医療での疑問を調べるには便利なQ&A形式で構成され、Aの部分がエビデンスの強さに応じて推奨グレードが判定されていることが実践志向で使いやすさを感じる。さらに、エビデンスの元となる研究の概略を解説してあることで、ガイドラインは法規のような絶対的基準ではなく、あくまで目の前の患者に診療行為を行う上での決断の助けであることが実感できる。また、巻頭の「日本乳癌学会診療ガイドラインができるまで」を読むとEBMの概念を理解する手助けにもなろう。 乳がんは標準療法が他のがん種に比べて確立されているものが多い。しかし、現在も新しいエビデンスが続々出てきており、化学療法レジメンや鎮痛剤等は日進月歩である。それゆえ、本書も発売から2年が経過して内容も陳腐化している点も散見する。次回改訂版発行が期待される。 |
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| 評者:神谷 晋司 | ||||
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書籍名: 改訂2版 消毒剤の選び方と使用上の留意点 出版社名: じほう 著者:山口大学医学部附属病院薬剤部 神谷晃、尾家重治 価格: ¥2,500 ISBN:4-8407-3629-4 発行年月:平成18年9月10日 |
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| 医療関係者が気を抜けば院内感染がいつでも発生しうる現状があり、近年においても、院内感染に関する報道が散見される。 本書序文にあるように、初版発行(1994年)以来、読者からの多くの声にこたえるべく内容を充実させた改訂2版が本年9月出版された。書籍自体の厚み(ページ数)は随分スリムになったが、これは紙面の使い方によるものと推察する。 個人的には、『第7章 器械・器具(内視鏡を除く)に対する消毒剤の選び方』は医療関係者からの問合せ時に助かっている。そこには表があり、『消毒対象−消毒法−備考』がまとめられている。一例を挙げると、『酸素バブル加湿器−熱水浸漬(65℃5分間や70℃1分間など)−感染に対するインパクトは小さいので、1〜2週間ごとの消毒で十分である』という具合である。他にも人工呼吸回路、エアウェイ、バイトブロック、気管内吸引チューブ、ネブライザー、吸引瓶、尿器、便器、車イス・・・と多岐にわたる。またロタウイルスやノロウイルス、アデノウイルスについての消毒法なども簡潔にまとめられている。 日常の感染防御業務に役立ちそうな一冊である。 |
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| 評者:柴田 ゆうか(広島大学病院) | ||||
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【書籍名】国際誌にアクセプトされる医学論文 【出版社名】メディカル・サイエンス・インターナショナル 【著者】訳 木原正博 木原雅子 【価格】4500円 【発行年月】2004年6月 |
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| 私が大学病院に就職したのは4年前になります。就職してすぐに書きかけの論文を上司にみせたら、「研究計画ができていない。文章がとても読めない」といい放られました。それから初論文まで丸2年です。 いまさら変えることのできない試験方法やデザインを目の前に立ちつくした2年。“とにかくやってみよう”で始めることは研究においてふさわしくない、いかに研究計画が大事かを身にしみた長い時間でした。この本を手にしたのはそんな苦い経験を経たあとのことです。一言おもしろい!なんだか論文って何かわかった気がする!こういう本を早い時期に手にする機会があればきっとあんなに論文作成で苦労しなかっただろう。さて、内容は、JAMAの査読委員、最近のノーベル賞受賞者、著名な医学雑誌の編集長など多くの専門家にアンケートをとり、アクセプトされやすくするための指針がかかれています。たとえば、“投稿論文がリジェクトとなる理由”のランキング一位は“研究デザインの問題”。また“introductionは劇的に始める”、“discussionの内容は自分の研究成果と他の文献と自分の研究結果との比較の範囲にとどめる”など、245の論文作成のための原則と解説が述べられています。これを読めばきっともっともっと論文作成が身近になるに違いありません。ぜひ多くの若い先生方が、この本を手にしてヒントを得て業務の成果を論文作成され、薬剤師どうしで成果を共有し薬剤業務がレベルアップしていくと素敵だなと思います。 | ||||
| 評者:間瀬 定政(ませ調剤薬局) | ||||
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【書籍名】設問式薬剤師に必要な患者ケアの知識3 【出版社名】 じほう 【著者】木村 健 【価格】 2,500円 【発行年月】2006.5.30 |
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| 木村先生の設問式患者ケアシリーズ、待望の第3弾が発刊しました。今回は20の疾患について書かれています。かぜ症候群・インフルエンザ、COPD、脳梗塞、胃食道逆流症、肺結核、C型慢性肝炎、アトピー性皮膚炎、皮膚真菌症、統合失調症、性感染症、潰瘍性大腸炎、ネフローゼ症候群、貧血、便秘・下痢、めまい、片頭痛、認知症、乳がん、白血病、褥瘡です。何れの疾患も日常業務で出会うことの多いものばかりです。特に今回は、CDが付録になっています。CDをパソコンにセットし、アイコンをクリックするとインストールするかと聞いてきます。「はい」を選ぶとインストール先の確認、単独ユーザーのみの使用か、全ユーザーの使用かを聞いてきますので、どちらかを選ぶとインストールが始まります。インストールが終わればCDを抜いてもかまいません。デスクトップにアイコンができていますので、これをクリックすると問題があらわれてきます。出題順は書籍順かランダムかを選択できますし、単元毎の出題もできます。2回目以降は正解を除外して出題することもできます。3冊をすべて網羅していますので40単元・600問です。開始を押すと設問が出てきます。それに答えていくと正解・不正解の判断と共に正解率も計算されます。また、不正解の場合には書籍のどこに解説が書かれているかが示されます。設問式は1から3まですべて購入しないと不正解の解説が読めません。あなたはすべての疾患で60点以上とれますか? | ||||
| 評者:田中 麻衣子(知多市民病院 薬局) | ||||
| 【書籍名】知りたいことのすべてがわかる腎臓病教室 (第2版) 【出版社名】 医歯薬出版株式会社 【著者】中尾俊之 【価格】 2800円+税 【発行年月】2005.4.15 |
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| 腎臓病の患者さんが近年増加しています。わが国では毎年1万人の割合で透析患者が増加しており、この傾向は今後も持続することが予想されています。 本書は腎臓病の診断・治療・検査・薬・食事・運動などの患者教育に必須の知識を,実際の症例を紹介しながら簡潔に解説してあります。腎臓の構造とはたらき、腎臓病の症状と出方、腎臓病の種類と特徴、腎臓病と仕事・日常生活から透析療法、腎移植についてまで書かれており、腎臓病の全体像をつかむことができます。また本書は腎臓病の患者さん自身も対象として書かれているため、検査の時に気をつけなければならないこと、外食や旅行時のこと、治療用特殊食品についてや、出産、透析患者さんの自己管理や災害時の対応なども分かりやすい表現で書かれています。腎臓の勉強を始められる方におすすめで、本書を読んでから専門的な本を読むと理解しやすいのではないかと思います。 |
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| 評者:家田 知香(知多市民病院 薬局) | ||||
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【書籍名】病気がみえる vol.2 循環器疾患 【出版社名】 MEDIC MEDIA 【著者】岡庭 豊 【価格】 ¥ 3,001 【発行年月】 |
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| 薬剤師が服薬指導をする上で、病気の基礎知識がないと患者さんと話ができません。そこで、本書であれば循環器の基礎知識がイラスト・表・画像をたくさん用いて大変わかりやすく記載されており、はじめに疾患の概要について理解するのに適している。また、循環器以外にも「vol.1 消化器疾患」、「vol.3 代謝・内分泌疾患」、「vol.9 婦人科疾患」が出版されています。今の所Vol.13までは発行計画予定があるので、今後他の分野に関しても出版されるようである。それから、本誌と別に副読本「イメージするからだのしくみ」も付いており、これは「病気がみえる」本体のビギナークラスです。内容が解剖・生理編と疾患編に分けられているため、まず構造・機能について理解してから病態についてみていくと一層理解が深まる。 本書は様々な医療従事者が必要とする知識の核心となるガイドブックを目指し企画されており、本書をもとにしてそれぞれの専門分野へと結びつけ、臨床で役立たせていける。私たち薬剤師が病気の基礎知識を理解し薬学的な知識と結びつけ、より質の高い薬剤管理指導を行うための手始めとして適した一冊である。 |
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| 評者:辻井 聡容(公立和田山病院 薬局) | ||||
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書籍名:日常診療に役立つ抗菌薬のPK/PD 出版社: ユニオンエ−ス 筆者:宮崎修一;三鴨廣繁 価格:2,625(税込) ISBN: 4946519076 発行年月: 2006/05 |
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| 評者:中垣 繁(静岡がんセンター) | ||||
| 書籍名:Natural Medicines Comprehensive Database 7th Edition 出版社: Pharmacists Letter 筆者:Therapeutic Research Faculty 編集 価格:10261円 ISBN: 0974706221 ; 7th 版 発行年月: 2005/02 |
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| 昨今、患者さんへの医薬品提供については医師または薬剤師による十分な情報提供が行われることが常識となっている。しかし、患者さんからサプリメントなどのいわゆる健康食品についての相談を受けた場合、広告やメディアからの情報源をもとに情報収集を行い、最終的には「十分な情報がないから・・・」や「服用については自己責任で・・・」などと満足とはいえない回答をよく経験する。 米国の薬剤師では同様の相談を受けた場合、根拠となる文献や本の情報を検索し、回答していると聞くが、その参考資料の一つとなるのが本書である。 この本には、米国で使用されているサプリメントについて使用法や効果・安全性など15の項目について、評価を行っている。その中でも注目すべき項目として安全性や効果についての項目をあげる。例えば、効果については『EFFECTIVE』『POSSIBLY EFFECTIVE』『LIKELY INEFFECTIVE』・・・といった6段階の格付け評価を病態別にて記載されているため、具体的に患者さんの病態に合わせた情報提供も可能と思われる。その他、病態や医薬品との相互作用、血液検査への影響なども12000以上の引用文献をもとに作成されているため、記載内容を詳細に知りたい場合は文献を探すことも可能である。なお、毎日更新されているWEB版も作成されているため、最新情報が知りたい場合はこちらをお勧めする。 |
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| 評者:青山 明弘(三菱名古屋病院 薬剤科) | ||||
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【書籍名】褥瘡ケア完全ガイド 【出版社名】 学研 【著者】編集 真田弘美 【価格】 2,800円 【発行年月】2004年10月 |
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| 平成18年度診療報酬改定で褥瘡対策が施設基準となりましたが、薬剤師が直接関与している施設は少ないのが現状です。その理由として薬剤師の褥瘡病態に対する知識や経験の少ないことがあげられます。 本書は看護師向けの書籍であるが、「第1章 褥瘡の基礎知識(発生要因と分類)、第2章 褥瘡のリスクアセスメント(各種アセスメントツール)、第3章 褥瘡の予防(体位・栄養・スキンケア)、第4章 褥瘡の治療(薬物療法・手術療法・ポケットについて)、第5章 褥瘡対策への具体的な取り組み(対策チーム・クリニカルパス)、第6章 褥瘡ケアの実際(拘縮あり・ICU・在宅など)」の内容で、褥瘡治療の第一人者である医師や看護師により、褥瘡に関わる多くの職種が参考に出来るように最新の褥瘡管理方法を提供することを目的として編集してある。 図表やカラー写真を多く用いており、実際の創部の状態写真やケアの方法を見ながら本文を読み進めることが出来るため、臨床に慣れない薬剤師にとっては褥瘡の発生要因となる患者さんの体位やスキンケア、手術療法や栄養管理など総合的な知識を視覚的にも学ぶことが出来る。 薬物治療に眼が向きがちな薬剤師にとって、チーム医療として総合的に褥瘡治療を学ぶ上で、本書は最適な一冊であると言える。 |
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| 評者:藤井 友和(JA愛知厚生連 渥美病院) | ||||
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【書籍名】大腸がん標準化学療法の実際 ‐FOLFOX、FOLFIRI療法の臨床導入‐ 【出版社名】 金原出版 【著者】島田安博/編 【価格】 \ 2,200 【発行年月】2006年3月31日 |
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| FOLFOX療法や、FOLFIRI療法は、大腸癌研究会による2005年出版の「大腸癌治療ガイドライン」や海外のNCCNガイドライン等で、切除不能転移・再発大腸がんに対して第一に推奨される標準的治療とされている。本書は国立がんセンター中央病院における治療法を多くの医療施設と共有することにより、転移性大腸癌に対する国際的標準治療を1人でも多くの患者さんが享受できることを目的として、医療機関の医師、看護師、薬剤師を対象として作成されている。治療のエビデンスから、実際に治療に携わる場合の手技上あるいは注意すべきポイントについて丁寧に解説されている。特に我々薬剤師にとっては、転移性大腸がんに対する抗がん剤治療の変遷と最近のエビデンス、クリニカルパスの作成法、薬剤調製の実際(効率的な調剤のコツ)、FOLFOX療法における薬剤師の役割とパンフレットによる服薬指導、FOLFOX、FOLFIRI療法の有害事象と投与継続のコツなどなど実際に自分が関与する場合に大変参考になる記述が多い。すでに多くの方々に読まれていると思われるが、今後、化学療法に関わる機会(予定)のある方も、是非一度読んでおくべき本である。 | ||||
| 評者:新美 雅規(半田市立半田病院) | ||||
| 【書籍名】医薬品情報BOX 2005 【出版社名】 RECRUIT 【著者】 【価格】 登録後無料 【発行年月】2005.01.17 |
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| 5月に入り入職したての方も仕事に慣れ回りが見えるようになり知識不足を感じ、そろそろ勉強をと思っている方も多いと思われます。そこでこれくらいは読んだほうがいいよと思う本が、薬剤師なら登録すれば無料で送られてくる季刊の医薬品情報BOXである。今新薬剤師さん会員募集中であり、医薬品情報BOXのWEB上で登録できる。企画は日本薬剤師会、日本病院薬剤師会である。知多PCのこの書評のコーナーも医薬品情報BOXの書評コーナーを参考にしたものと聞いている。 国立循環器病センターが監修しシリーズとなっている「もっと循環器病に強くなろう!」、最新のガイドラインを解説する「ガイドライン入門講座」、薬理作用の理解を助ける「疾病クローズアップ」など多くのコーナーがあり、短い時間で一つのコーナーが簡単に読めるので忙しくても、空いた時間に少しずつ読み進めることができる。ガイドラインの表などは見やすく、目に付くところに貼っておくと覚えるのも容易であろう。医薬品メーカーがスポンサーのページも多く、メーカーの考え方が理解できる。お勧めの書籍のコーナーもある。このように、薬剤・病態・治療・コミュニケーション情報など実務に役立つ内容満載の本である。 |
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| 評者:櫛原秀之(名古屋第一赤十字病院) | ||||
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【書籍名】阪大医学生が書いたやさしい「がん」の処方箋 【出版社名】 PHP研究所 【著者】駒沢伸泰 【価格】 1100円 【発行年月】2006年3月31日 |
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| 本書では、著者の6年間の医学部生活、研究生活の中で、がんの患者さん・家族・医療者の間の問題点を調査・研究した結果、思い至ったことがまとめられています。前著に『やさしい「がん」の教科書』として「がんの患者さんが正しい知識を持って無用の不安をとること」を執筆しており、本著は「患者さんが人生の主役が自分であることを認識して、自分に最も適した闘病生活を送るためのサポート」がテーマです。がんという病気に対しての知識や考え方は人それぞれであり、生活環境やその人のそれまでの生き方も同一であることはないと思います。患者は誰一人として同じ闘病生活を送るわけではなく、一人ひとりが自分にあった受け止め方、闘病生活を育んでいきます。一般向けに書いてありますが、あらためて患者個々に対応する医療、特に薬物治療だけではない医療の重要性を再認識させてくれる一冊だと思います。 「医療はいつ始まったのか、という問いに対していくつかの答えがあると思います。私は、苦しい患者さんを見て、何とかしよう、何とかしよう、というところから医療は生まれた、と考えています。私には、死んでいく人を看取る際に手を握ること、そして心が通じ合うことから医療が生まれたと思っています。少なくとも今の私にはそうなのです。」・・・確かにそう思いませんか? |
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| 評者:小酒井 修(犬山中央病院) | ||||
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【書籍名】 抗菌薬使用のガイドライン 【出版社名】協和企画 【著者】日本感染症学会・日本化学療法学会/編 【価格】 3500円(税込み) 【発行年月】2005年10月27日 |
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| 本書は、平成13年10月に日本化学療法学会、日本感染症学会共同で発行した「抗菌薬使用の手引き」を基に改訂がなされた。そのドラフト案は日本化学療法学会、日本感染症学会の両ホームページで学会員に公開され多くの意見が求められ、それによってさらに改訂されて出来上がったものである。 1.抗菌薬選択と使用の原則、2,各論、3.「感染法」に規定された疾患の抗菌薬使用、4.別添、5.参考の5個のchapterに分けられている。chapter1抗菌薬選択と使用の原則においては、抗菌薬使用の前に考えるべきこと・行うべきこと、選択の注意事項,TDMなどの基本的な考え方が示されている。また宿主条件と感染症として、患者の状態よる使い分け(体液性免疫が不全か、細胞性免疫が不全か、好中球減少状態かで、抗菌薬の選択が異なる)を説明している。 抗菌薬の予防投与についてもいままでの書籍では、保険適応外ということで逃げがちであったが、はっきりと術後感染予防として、清潔手術、準清潔手術、汚染手術、不潔/感染部手術に分けて解説している。 抗菌薬の副作用は種類別に特徴的な副作用が解説されていて注意すべき点が明らかになっている。 2.各論では敗血症から中枢神経系感染症、発熱性好中球減少症を解説。内科、外科等診療科別に主な感染症の原因からその治療における抗菌薬選択方法が示されています。 また4.別添では原因菌の推定、耐性菌の動向、抗菌薬投与で効果が現れない場合の対応が解説されています。 さまに実践に即したカイドラインといえる一冊と思います |
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| 評者:近藤 雅代(常滑市民病院) | ||||
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【書籍名】家族の命リレー 【出版社名】アートン 【著者】あいはら友子 【価格】1500 【発行年月】2004年11月30日 |
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| もし自分の家族が移植をしなければ生命に危険が及ぶと宣告されたら、あなたは進んでドナーになれますか?だれでも健康な体にメスを入れたくない。どんなに大切な家族のためであってもドナーになることに対し恐怖感を抱かないといったら嘘になる。この本は生体肝移植の裏側にある移植を受けた人、その家族の人間模様、葛藤が描かれている。 移植に関わる医療従事者の中でこの本が最も注目しているのが移植コーディネーターである。移植コーディネーターは移植を受けた人、ドナー、家族に対し移植に関する説明はもちろん、入院前、入院、退院、退院後と心のケアを一生し続けるそうである。移植を受けた人が感染に過度に反応したり、ドナーが移植後精神的に不安定になったりするからである。この本の監修をされた慶応義塾大学病院の若林剛先生がおっしゃった言葉「生体肝移植はね・・・肝臓をあげるのではなく、愛をあげているのですよ・・・」があとがきで引用されていた。どれだけ移植の技術が発展しても家族同士の愛がなければ移植は成立しない。この本は家族の絆について考えさせられるよい機会を与えてくれる。また移植コーディネーターの患者やその家族に対する姿勢は薬剤師として勉強になると思われる。薬剤師として、また家族の一員として読んでほしい一冊である。 |
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| 評者:宮坂 朋恵(名古屋第一赤十字病院) | ||||
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【書籍名】ハート先生の心電図教室part1 改訂第二版 【出版社名】 東弘 【著者】市田 聡 【価格】 2100円 【発行年月】2005年10月1日 |
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| 心電図−この言葉を聞くだけで、難しい、解らない、出来れば避けて通りたい、と思う人たちへ− 本書を開くとまずこの言葉だけが白紙に大きく力強く書かれています。 心電図は、医療に関わる全ての人たちが学ぶ必要のあるものです。循環器病棟を担当している私は心電図を理解することの必要性を感じながら日々の業務を行っていますが、心電図に関する解説書に手をのばす度に波形の嵐にのまれ断念してきました。 本書は、難解な文章も波形の嵐もない『漫画』です。新人ナースを主人公にして心電図を0から学んでいく姿が描かれています。内容としては基本的な部分だけでなく、不整脈などの心電図異常を発見した時に取るべき対応や治療方法、使用される薬剤についても解説されています。実践向きとはいいづらいですが、イメージをわかせることが出来ます。何より自分と主人公を重ね合わせて、楽しみながら学習を進めていくことのできる今までにはない新しい教育教材といえるでしょう。 薬剤師の感覚では薬の内容に少し物足りなさを感じる部分はありますが、とっつきにくい心電図を最後まで読み終えることが出来るユニークな一冊としてお勧めします。 |
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| 評者:佐藤 友恵(ブラザー病院) | ||||
| 【書籍名】チーム医療論 【出版社名】 医歯薬出版株式会社 【著者】鷹野 和美編著 【価格】 \2,100円 【発行年月】 2002年11月 |
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| チーム医療という言葉はよく使うが、チーム医療っていったいどのようなものかの問いに明確に答えるのは難しい。チーム医療とは何か?それを考えていたときにこの教科書に出会った。 著者らは「日本で一番患者にやさしい病院」といわれた諏訪中央病院における臨床経験を元にチーム医療論を書いている。諏訪中央病院は知多PCの書評でも紹介されている鎌田實先生の病院である。1980年代からの諏訪中央病院の歴史を紹介しながらチーム医療の可能性について探っている。 著者はチーム医療とは4つの要素「専門性志向」「患者志向」「職種構成志向」「協働志向」が互いに相反する緊張関係にあり、かつ互いに成り立つ相補的関係にあるとしている。言い換えると、チーム医療に必要な要素はそれぞれが高度な知識・技術、確かな論理観をもち、患者さんのニーズにこたえることができ、様々な職種が過不足なく協力しあうことである。チーム医療という言葉が使われる場合は上記4つの意味のどれかか、もしくは複合的な意味で用いられていることが多いようである。 この教科書は2002年に出版されているが、薬剤師については「今日われもチームの一員たりという宣言がされているが、協力して業務を行う体制にまで至ってなかったり、他の医療従事者からチームのメンバーとして認められていなかったり、極端な場合は存在すら知られていないこともある」と厳しい指摘がされている。現在の薬剤師は、チーム医療に欠かせない存在であると紹介されるようがんばろうと思える一冊である。 |
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| 評者:増田 修三(公立みつぎ総合病院) | ||||
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【書籍名】薬科大学において「薬剤師教育」と「医療教育」はなされているか 〜薬剤師のレベルアップのために〜 【出版社名】 薬事日報社 【著者】近畿大学名誉教授 砂野 哲 【価格】 \1,260(税込) 【発行年月】2005年09月 |
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| 薬科大学において「薬剤師教育」はなされていない。そもそもそれをできる教員がいない。 かつて薬学部長の任にあり、薬剤師国家試験委員も務めた著者は現在の薬学教育の問題点を痛烈に指摘している。著書の帯には6年制実現で一番必要な教育とは何か?薬剤師は本当に必要な教育を受けてきただろうか?いま必要な薬学教育の大改革の具体策とは・・・医師である元薬学部長が書いた「薬学教育改革の処方せん」と大見出しで書かれ、その内容もこれまで行われてきた薬学教育の問題点と課題が医師から見た目で辛辣に書かれている。さて、いよいよ4月から薬学部は6年制となるが、その実施には実務実習のための共用試験、評価方法、新設薬学部の増加に伴う実習施設の問題など検討されるべき事柄は山ほどあると言われている。そして実務実習には既存の薬学教育を受け、臨床業務は先輩からの直伝や独学で学んだ世代の薬剤師に業務の一環として現場での指導、教育が重くのしかかってくることは間違いない事実である。医療現場から真に求められる次世代の薬剤師を育成するために臨床現場の薬剤師は何を行えばよいか、一度は読んでおきたい書籍である。 |
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| 評者:牛田 誠(あさひが丘薬局 勝川店) | ||||
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【書籍名】薬剤師のカウンセリングハンドブック 【出版社名】 じほう 【著者】Melanie J.Rantucci/著 佐藤幸一/訳 井手口直子/訳 【価格】 3,780円(税込) 【発行年月】2002年7月 |
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| 社会における薬剤師の役割が明確になる一方、コミュニケーション力の不足が様々な場面で指摘されている。患者のベットサイドや保険薬局の窓口では限られた時間の中で的確に患者の問題点や不安を把握することが非常に重要になる。しかし我々薬剤師の大半は大学ではもちろん患者心理やカウンセリングについて学んできていない。この本はカナダで薬剤師教育に携わる薬剤師が書いたカウンセリングの入門書である。前半にはカウンセリングによる医療従事者、患者双方のメリットやカウンセリングの定義についてわかりやすく書かれており、とても入りやすい。 僕自身、モルヒネを正しく服用せず何も話さない患者に匙をなげた経験がある。この本で病気になった時の患者心理の移り変わりを学んだ時、自分のコミュニケーション不足を痛感させられた。ノンコンプライアンスに対するアプローチや問題点、カウンセリングのプロセスや技法についてもわかりやすく書かれており一度は読んでおきたい書籍だと思う。しかし、国や文化、保険制度の違いがあるためそのまま実践することは難しいが、参考にして欲しい。 |
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| 評者:熊谷 美香子(岡崎東病院) | ||||
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【書籍名】高齢者における薬剤管理指導業務マニュアル 【出版社名】じほう 【著者】厚生省老人保健福祉局老人保健課 監修 日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 編集 【価格】¥3400 【発行年月】H10/4/10 |
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| 高齢者は、腎機能・肝機能が低下していることは良く知られているが、嚥下能力や認知力も低下していることが多い。また、持病がありたくさんの種類の薬を飲んでいることが少なくない。服薬コンプライアンスを守ることだけでも、大変である。認知力が低下している患者では、看護師・介護士に服薬管理をお願いするのだが、スタッフ間でのコミュニケーションがうまく取れないと、コンプライアンスが守られないことがある。この本は、高齢者の薬物動態・副作用の発現・相互作用の話から、実際の服薬指導の流れ、スタッフとの連携にいたるまで、書かれている。そして、6つの病院での実際の指導歴も参考に出来る。高齢者への服薬指導は、急性期の病院での服薬指導とはぜんぜん違うものなので、今から始める方は読んでみることをお勧めする。 | ||||
| 評者:瀬戸 弘和(市立伊東市民病院) | ||||
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【書籍名】睡眠障害の対応と治療ガイドライン 【出版社名】 じほう 【著者】睡眠障害の診断・治療ガイドライン研究会 内山 真 編集 【価格】 ¥2,200− + 税 【発行年月】2002年7月15日初版発行 |
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| 服薬指導を行っていると、睡眠障害についての話題が出てくることはないでしょうか?患者さんの他にも看護師等の医療関係者からも睡眠剤についての質問が良くあります。 この本は他のガイドラインと少し違い、単なる治療指針の記載にとどまらず睡眠障害についての総論的な部分と、治療法及び睡眠障害の細かい解説からなる各論とで構成されており、読み物としても非常に面白いです。 表紙をめくってまず最初に書いてあるのが、「本書の使い方」。自分がこの本をどのような状況で読むのか、「少し時間のあるときに知識を得たい場合」、「診療場面で辞書的に使う場合」、「薬について質問があった場合」などそれぞれに読むべきページを示してくれてあります。各論の薬物療法の項目では、薬剤1つ1つ細かく解説しているわけではないので少し物足りなさを感じる部分もあるかもしれません。しかし、主に用いている薬剤をBZP系薬と非BZP薬とに分け、注意すべき副作用や離脱方法などをシンプルにまとめてあるため要点を確認するにはちょうど良い内容ではないかと思います。 薬という視点だけではなく、睡眠障害全体について記載されているため睡眠障害について広く正しい知識を無理なく得ることができる一冊だと思います。 |
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| 評者:佐藤 孔治(ませ調剤薬局熱田店) | ||||
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【書籍名】ベッドサイドのユーモア学 【出版社名】 メディカ出版 【著者】柏木 哲夫 【価格】 1600円 【発行年月】 2005年7月5日発行 |
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| 医師や看護師は、臨床という常に不安と緊張に満ちた世界に身をおいている。医療人としての自覚を持った薬剤師であればそれがどれ程厳しいものか共感できると思う。先日もターミナル患者の薬剤管理指導をしている後輩の薬剤師と話す機会があったが、患者と接する上での悩みを抱えていた。病院勤務時代の自分も同様に悩んでいたが、納得のいく答え・考え方は見つからないままである。そんな時、本屋でふとこの本が目に留まった。この本を読んで感じたことが2つ、1つは「楽しむこと」、もう一つは「感情を表現すること」である。われわれの業務も“大変なしごと”と考えてしまうと本当に大変になってしまう、だから“ユーモア”をもって意識的に「楽しむ」ことが大切なんだと気づいた。そして日々の業務で感じたことを「表現する」ことの重要さを知ることができた。本書では川柳を通じて「感情の表現」を行っているが、患者さんとのどんな小さなやりとりでも、“こんなことを周りのスタッフに話しても・・・”と思うようなことでも誰かに伝えることで気持ちの持ち方は変わってくるし、その積み重ねが大切だと知ることができた。 日常業務に疲れたとき、悩んだときにサッと読み返してみようと思う本である。 |
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| 評者:柴田 ゆうか(広島大学附属病院) | ||||
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【書籍名】Drugs in Pregnancy and Lactation:: A Reference Guide to Fetal and Neonatal Risk 【出版社名】 Williams&Wilkins a waverly company 【著者】G.G.Briggs、R.K.Freeman、S.J.Yaffe 【価格】 ¥12,237 (税込) 【発行年月】2002年 |
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| 妊娠中の薬剤の使用に関する相談は服用時期、服用した薬の種類などさまざまである。 本書は、FDAによる妊娠中および授乳中の薬剤使用に関するリスクファクターが評価され、一次資料(論文や報告)が豊富に記載されている。どれくらいの量をいつの期間にどれくらい飲んだからどれくらいのリスクがあったのかがわかる情報がたくさんなのである。physicians’disk reffrenceも同じくFDA評価が記載されている。そのほかにも、オーストラリア医薬品評価委員会による評価および虎ノ門病院評価の書籍は代表的であるが、妊娠中のお薬相談外来を実施している新潟大学の報告によると、これらの書籍のうち、本書は最も薬剤評価の検索率が高いとされている。私自身、情報検索するとこの本が本当に効率がいいと実感している。妊婦への薬剤投与に関する書籍なら、まず1冊この本をお勧めしたい。将来的には、国内においても平成17年、厚生労働省が、国立成育医療センターに『妊婦のためのクスリ情報センター』を設置したのをうけ、妊婦の服薬情報とその後の出生児への薬の影響の有無に関する情報のデータベース化の体制早期構築が望まれるところである。 |
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| 評者:辻井 聡容(公立和田山病院) | ||||
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【書籍名】薬剤師が知っておきたい臨床知識 改訂2版 【出版社名】 じほう 【著者】後藤 光良, 三浦 崇則 【価格】 ¥2,940 (税込) 【発行年月】2003/12 |
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| 今、薬剤師に求められているものは、その専門性を活かして安心できる医療を患者に提供することである。しかし、薬学部を卒業し入職した新人薬剤師が現場で力を発揮するには、かなりの臨床への対応能力が不足しており、常に知識と経験を得ようとする意欲がなければ、めまぐるしく進歩・変化する医療技術・環境に取り残されていくのが実情である。本書は薬剤師が医療の現場で患者ケアを実践するめために最低限必要な臨床知識(カルテの読み方や人体および体位の名称、注射・点滴の基礎知識、 診療科別の基礎知識)がわかりやすく説明されています。特に各種検査法やその評価法および病期の分類についての内容は医師の治療方針を理解していく上で非常に有用なツールと生り得る。新任薬剤師の教本として、あるいは薬剤管理指導業務の拡大・充実に大変有用な一冊であると思われます。 | ||||
| 評者:大脇奈保子(ませ調剤薬局) | ||||
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【書籍名】本当に患者の利益になるPOSと薬歴の活用 【出版社名】 薬事日報社 【著者】上町亜希子 【価格】 2,520円 【発行年月】2005年8月26日 |
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| 医薬分業もだんだんと世の中に浸透し、いわゆる「町の調剤薬局」の位置付けも変化しつつあり、それに伴って患者さんが求める薬局薬剤師の形がますます進化しているように感じられます。そんな中で薬局薬剤師がその役割を十分に担うには、もちろん自己研鑽が必須ですが、実際に調剤薬局に勤務する私は、これという機会や書籍になかなか出会えないと感じているというのも現実でした。 そんな中、つい先日出版されたばかりの上町先生のこの書籍は、まさに薬局薬剤師のバイブルと言っても過言ではない!というのが一番初めの感想です。私が何より素晴らしいと感じたのは、書籍の中身全てが、上町先生ご自身が調剤薬局という現場で業務に携わられたからこそ網羅できている、という内容だったからです。まずは薬歴の書き方に始まり、どこの薬局でも膨大になるであろう薬歴の保管の仕方、初回アンケートの項目、薬局薬剤師のためのPOS実践の手引き、コミュニケーションスキルについて、など日常業務で必ずぶつかる問題点が細かに解説されており、現場に勤める薬剤師が読めば誰でも、これは「目からウロコだ」と今すぐ業務に反映したいと思ってしまうほど実用的な内容が盛り込まれています。また文章の要所要所に上町先生のお人柄がにじみでており、思わず微笑んでしまいたくなる部分もあって、楽しく拝読する事ができます。 薬局に勤務する全ての薬剤師の方にぜひぜひ熟読して頂きたいと思うおすすめの一冊です。 |
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| 評者:石原 久美(桜ヶ丘病院 薬剤科) | ||||
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【書籍名】疥癬はこわくない 【出版社名】 医学書院 【著者】大滝倫子 牧上久仁子 関なおみ 【価格】 1600円+税 【発行年月】2002年10月15日 |
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| 「疥癬」とはヒゼンダニが皮膚の角質層に寄生する感染症で、かつては30年の周期で流行すると言われていた。しかし現在では、それを否定するかのように病院や老人施設での流行が続いており、目に見えない寄生虫との戦いに、過剰な処置や消毒に振り回されたりしている。ヒゼンダニの生態や疥癬の病型を正しく理解し適切に対処することで、この流行に終止符を打たなければいけないという著者らの強い思いが、本書からよく伝わってくる。感染が病院と施設とを往復することをピンポン感染と言うそうで、分かりやすい表現の本書は、医療従事者だけでなく施設や在宅での介護者、家族との共通テキストとしても最適である。また、感染時に現れる特徴的な発疹や疥癬トンネルなどの写真も添付されており、早期発見の一助となるであろう。 | ||||
| 評者:横田 学(知多市民病院) | ||||
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【書籍名】服薬マネジメント虎の巻 上・下 【出版社名】 日経BP社 【著者】日経ドラッグインフォメーション(編) 堀 美智子(監修) 【価格】 8800円 【発行年月】2004年11月 |
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| 開局薬剤師は少ない時間で適切な患者さんへの対応が求められる。必要な情報がコンパクトにまとめてあれば、とても便利だろう。そういう意味で、本書のアイデアは面白いと思う。本書は薬効群ごとに薬剤のポイント、薬剤の使い分け、これだけは必須の副作用情報、服薬マネージメントで構成されている。服薬マネージメントは服用後の症状の変化に応じた対処方法が記載されていて参考になる点も多い。また、視力障害を「視」、顆粒球減少症を「顆」など、副作用を1文字で表現するというアイデアは有用である。うまく使えば患者との対話を充実させ、質の高い患者ケアが可能になるだろう。しかし、問題もある。 著者は『几帳面な方からはここに挙げられている副作用情報の選択基準は?重篤度か発現頻度か?』といった質問があるかもしれないが、あくまでも自分たちの経験であり、詳細は添付文書やインタビューフォームをお調べ下さい』と言っている。確かに副作用情報の選択は難しいとはいえ、これはいかがなものかと思う。読者は几帳面だから知りたいわけではない。著者の願いでもある目の前の患者さんに貢献するために必要だから知りたいだけである。また、喘息のガイドラインを引用しながら、ガイドラインに記載のない抗コリン薬を喘息治療薬とするなど、首を傾げたくなるような部分もある。アイデアが面白いだけにもったいない。改訂版に期待したい。 |
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| 評者:神谷 晋司 | ||||
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【書籍名】基礎臨床技能シリーズ1 医療面接技法とコミュニケーションのとり方 【発行年月】2003年11月1日 第1版第1刷発行 【著者】編集 福島統 【出版社名】 株式会社メジカルビュー社 http://www.medicalview.co.jp/ ISBN:4-7583-0050-X |
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| この書籍はコミュニケーション・スキルと医療面接に焦点を合わせて記載されたものです。日本における従来の医学教育では、この分野の教育が不足しており、この不足分を補うためにこの本は編集されたと、序文には記されています。 本書のなかで、特に興味深かったところは、「医療者としての必要な行動科学の知識」、「生活習慣病の行動変容についての患者指導」の2つの章でした。行動科学とは、人間の行動のパターンや意思決定の過程を科学的にとらえ解明する学問のことで、行動科学を知ると指導が楽になるとされています。この部分では、「知識の伝達だけでは患者さんの行動は変えることはできないということ」や、「患者さんと信頼関係を築き方」、「患者さんの抵抗を減らし方」、「自己効力感と結果期待」、「動機づけ面接法」、「行動変容のステージとそれに応じた技法」などについて記載されています。私には難解な部分もたくさんありますが、そのような考え方があることを知っただけでも勉強になりました。 今、患者さんへの接し方で悩んでいる方、もう一度 患者さんへの接し方を考えてみようという方ははいらっしゃらないでしょうか?一度お読みいただけば、参考になる部分が見つかるかもしれません。 |
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| 評者:武光里奈 (そら調剤薬局) | ||||
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【書籍名】薬剤師のための臨床検査値の読み方 【出版社名】 アドバンス・クリエイト 【著者】監修:菊池均 編著:どんぐり工房 【価格】 1,050円(本体価格1,000円) 【発行年月】2002年1月1日第一刷 |
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| 薬剤師にとって臨床検査値は、患者の症状・薬剤の副作用を知る上で非常に重要なものであるが、それをいかにして学ぶかというのは悩むところである。今回はそれを学ぶ手段の一つとして本書をお勧めしたい。 本書の編集には「薬剤師のための添付文書の読み方10の鉄則」を書かれた菅野彊先生も参加されている。構成は三部から成り、第一部は「疾病の治療と臨床検査値」である。ここでは疾病ごとの服薬指導例をもとに検査値の解説がされており、その疾病に特徴的な検査値・基準値特徴が簡単な表になっている。第二部は「医薬品の副作用と臨床検査値」である。やはり症例をもとに副作用・検査値変動について解説してある。第三部は一覧であり、検査値から見た疾病、副作用から見た検査値を検索できるようになっている。 40ページと薄い本ながら、例をあげながら解説していくので内容が入りやすく、検査値の全体像を掴むには非常に有用である。またすぐに読めるので、繰り返し読むことで知識を確実のものとできることだろう。自分の知識の確認も兼ねて一度読んでみてはいかがだろうか。 |
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| 評者:岡戸 洋(東海市民病院) | ||||
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【書籍名】流れがわかる学会発表・論文作成 How To― 症例報告、何をどうやって準備する? 【出版社名】メディカル・レビュー社 【著者】佐藤 雅昭 【価格】 2800円 【発行年月】2004年1月20日 |
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| 学会発表や論文作成をしてみようと考える薬剤師は増えてきたものの最初の第一歩を踏み出すことに躊躇しているケースが多いのではないだろうか。それらの理由として、身近によき指導者を得ることが難しいことや発表準備や論文作成に費やす多くの労力、時間の代償に何が得られるのかがわからないことなどが考えられる。 本書の特徴は「何を何のために発表するのか」という根本的な部分から情報収集、それらを活用してどう発表、論文にまとめるかを一連の流れとして簡潔明瞭に書かれていることである。また、初心者が陥りがちな誤りやそれを回避する工夫も具体例を挙げて解説されている。さらに、発表や論文で最も重要で苦労する考察の作り方が客観的事実から演者、筆者の主張を織り交ぜながら議論を進め「明日の臨床に役立つ可能性のあるメッセージ」を導くかがポイントであると理解できる。このように本書は発表経験の乏しい者にとってはまさに頼りになる指導者である。学会発表だけでなく、院内での症例報告などでもすぐに役立つノウハウが満載である。 対象読者は主に若手医師のようだが、薬剤師にもおおいに参考になる。「成長した医師として活躍する要素の一つに情報発信能力がある」と書かれているが、これはそのまま薬剤師に置き換えることができる。発表や論文で現在悩んでいる方はもちろん、これから「情報発信型薬剤師」を目指す方にもお勧めしたい。 |
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| 評者:上町 亜希子((有)大阪ファルマ・プラン あおぞら薬局) | ||||
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【書籍名】薬剤師のための倫理―ケーススタディを中心にー 【出版社名】南山堂 【著者】Robert M.Vearch、Amy Haddad著、渡辺義嗣翻訳 【価格】3000円+税 【発行年月】2001年4月 |
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| いよいよ2006年度入学生より薬学部は六年制教育になります。薬の専門家としての知識やスキルの獲得と医療者としての自覚を持ち、社会に貢献していく薬剤師が必要となるわけですが、その中での「倫理教育」の果たす役割は大きいと考えます。海外では、倫理教育を切り口として学生に動機づけを行い薬学教育を展開している大学もあるくらいです。しかし日本の薬学教育は残念ながらこの倫理教育が十分とは言いがたいのが現状です。 本書は、Oxford 大学出版局より出版された「Case Studies in Pharmacy Ethics」を翻訳したものです。構成が問題提起、事例、その説明からなり統一が取れていて、薬学に固有の倫理問題に具体的に踏み込んでいて大変明解にまとめられています。アメリカの事例をまとめたものですが、対岸の火事ではなく薬剤師であるならば身近に考えられる事例だと思います。本書には巻末付録にヒポクラテスの誓い、米国薬剤師会の薬剤師倫理規定、日本薬剤師会の倫理規定を載せています。 ところで日本薬剤師会の薬剤師倫理規定に目を通したことのある薬剤師はどのくらいいるのでしょうか。本書でもう一度薬剤師の使命を考えてみませんか。 |
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| 評者:中垣 繁(静岡県立静岡がんセンター) | ||||
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【書籍名】やめたくてもやめられない人への完全禁煙マニュアル 【出版社名】 PHP研究所 【著者】高橋裕子、三浦秀史 【価格】 1143円(税別) 【発行年月】平成16年3月31日 |
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| タバコは喫煙者だけでなく受動喫煙による周辺者へも循環器系・呼吸器系・発がんへの影響が報告されています。しかし、わが国のタバコ対策は欧米諸国に比べ、かなり後進的であるため、喫煙者が禁煙を試みる機会は乏しく、医療現場でも禁煙外来などがない病院施設においては、診療時における喫煙者への禁煙アプローチは十分とは言えないのではないでしょうか。そのため、医療従事者ももっとタバコについて考える必要があると思います。 本書は禁煙マラソンで有名な裕子先生が書かれた禁煙マニュアル本です。本来はタバコをラクに楽しくやめられるように喫煙者のために書かれた本ですが、禁煙支援を行う医療従事者も読むことにより、喫煙者と同じ気持ちで説明ができるのではないかと思います。例えば、ニコチン置換療法で使用されるニコチンパッチで起こる睡眠障害に対しては、「夜間のみ貼付をさける」といったニコチンパッチの使用法から「タバコを軽くすると体にはいい?」や「禁煙すると仕事の能率が落ちる?」などの誤解を解く解説や「禁煙後の体重増加の対策」などまで60項目にわたって具体的に書かれているため、禁煙支援の際にそのまま実践できます。少しでも禁煙支援にご興味のある方はぜひ熟読を! |
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| 評者:大野泰一郎(松浦薬業株式会社) | ||||
| 【書籍名】EBM漢方 【出版社名】医歯薬出版株式会社 【著者】編集/寺沢捷年(富山医科薬科大学副学長・附属病院長) 喜多敏明(富山医科薬科大学和漢薬研究所助教授) 【価格】6400円+税 【発行年月】2003年3月20日 |
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| 現在、漢方製剤は臨床現場において様々な疾患や病態に応用されているが、その臨床効果について質の高いエビデンスは十分に揃っているとは言いがたい状況にあります。本書は、漢方製剤の臨床効果に関する文献が、どの様なエビデンスレベルにあるデータかを示して、西洋医学を専門とする臨床医が漢方治療を実践する上で参考となる様にまとめたものです。エビデンスレベルとしては、AHCPRによるエビデンス分類のV以上のものの他、10症例以上を対象とした臨床症例集積研究までを収集範囲としているため、ランクが若干低いものも含まれていますが、その事を十分に承知しながらも臨床の場で患者への対応に役立つデータとしてあえて提案を行ったと編者らは総論の中で述べています。 循環器系や呼吸器系疾患など18の領域毎の疾患(症状)や、西洋医学的治療に伴う副作用的症状などに対して漢方薬治療を検討する際の参考になる一冊と思います。 |
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| 評者:藤井友和(厚生連渥美病院) | ||||
| 【書籍名】別冊NHKきょうの健康 乳がん -からだとこころを守る- 【著者】岩田広治 総監修 NHK出版 編 【価格】 1,050円 【発行年月】2005年2月16日 ISBN 4-14-794139-7 |
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| 本書はご存知のとおり、NHKの「きょうの健康」から生まれた実用書である。一般の方々が乳癌に関する情報を正しく理解するために作られており、“乳がんの基礎知識”から“治療の最新情報”、“治療中・治療後の気になることQ&A”、“再発・転移とその理由”、“悩みや不安を軽くするために”、“今後の展望”まで詳しく分かりやすく記されている。現在私は、外来化学療法を担当しており、乳がんの患者さんに接する機会が多いので、軽い気持ちで読んでみたが、内容の濃さに驚いた。薬剤師として乳がんに関しては、ある程度勉強しているつもりであったが、今まで薬物療法を中心に治療の一部のみの知識で患者さんに接していたことを思い知らされた。総監修をされた愛知県がんセンターの岩田広治先生をはじめ、第一線で活躍されている先生方が、乳がんに直面した患者さんとそのご家族の視点に立ち「からだとこころを守る」ために作られた本書は、我々医療人にとっても大変参考になるものである。不安を抱えながら乳がんの治療に臨む患者さんに対し、薬剤師がチーム医療の一員として貢献するためには、最低限読んでおくべき1冊と思われる。 | ||||
| 評者:間瀬 定政(ませ調剤薬局) | ||||
| 【書籍名】主食を抜けば糖尿病は良くなる! 【出版社名】 東洋経済新報社 【著者】江部 康二 【価格】 1500円 【発行年月】平成17年1月27日 |
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| 天才漢方医として知る人ぞ知る江部洋一郎・康二兄弟のあっと驚く食事療法の紹介です。京都高雄病院を本拠地として、アトピーネットワークリボーンも主催する江部康二氏が、自らを実験台として糖尿病食を編み出しました。最初に発想したのは兄洋一郎氏ですが、自分も糖尿病と気づいた康二氏が、食品のグリセミックインデックス(本書を読んでください)を1つずつ測定する地道な努力の末に系統化されました。目から鱗が落ちるとはこのことです。炭水化物を摂取しなければ血糖値はあがりません。脂肪分やたんぱく質の多い食品は好きなだけ食べても良いので満腹感の得られ、導入しやすい食事療法です。3大栄養素の炭水化物を摂取しなくても大丈夫なのか?エスキモーや縄文時代の人々の食事や生活をヒントに、アメリカで盛んな「ローカーボ・ダイエット(Dr.アトキンス)」をベースに徹底した糖質制限食(低炭水化物食)を如何に毎日行うかが指導されています。糖尿病にかかわる医療関係者には是非ご一読いただきたい。欧米では、もうすでに一部の糖尿病食が低炭水化物食に移行しつつあるようです。 | ||||
| 評者:小酒井 修(犬山中央病院) | ||||
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【書籍名】改訂 消毒と滅菌のガイドライン 【出版社名】 へるす出版 【著者】編集/ 小林 寛伊(NTT東日本関東病院名誉院長) 【価格】 3200円+税 【発行年月】2004年2月16日 |
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| 従来の感染症対策の中心的法規である伝染病予防法は、1897年に制定されたものであり、制定以来100年以上経過している。この間、感染症の状況は大きく変化し、新興感染症が出現、すでに克服したと考えられていた感染症が、再興感染症として人類に驚異を与えている。また、医学・医療の進歩、国際交流の活発さや、航空機による迅速大量輸送による感染症のグローバル化に伴い感染症法が制定され消毒と滅菌のガイドラインが出版された。本書はSARSやウエスナイル熱をはじめとする動物由来感染症の強化のため法律の5年見直しの規定を踏まえ、2003年改正法が成立し、施行された事による改訂本である。 消毒薬の解説を羅列したものではなく、消毒・滅菌の基礎と実際、種類と方法(物理的、化学的・・・我々薬剤師は化学的にはしりますが)を解説しています。 従来、一応念のために行われていた誤った考えを一掃するかのように、対象微生物、使用目的別にみた消毒薬の選択を、高・中・低水準、クリティカル・セミクリティカル・ノンクリティカと分類し無駄の無く、コストも考えた解説となっています。手洗いについても、手指消毒としてとらえ、手術時・衛生的・日常的手洗いとして解説しています。対象疾患別消毒・滅菌法も感染症法に基づいて、とても分かりやすくまとめあります。 病院における掃除方法から、感染症関連の法文までまとめられており、実践な書籍と思われます。 |
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| 評者:新美 雅規(市立半田病院) | ||||
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【書籍名】薬剤師に必要な患者ケアの知識PART2 【出版社名】 じほう 【著者】木村 健 【価格】 2300円 【発行年月】平成16年12月20日 |
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| 院外処方せんの受取率が50%を超える今日、病院薬剤師の人数は調剤数の減少に伴い削減されてきた。当院に昨年入った新入薬剤師は、8年ぶりであった。私はその8年間長い下積み生活を送ることとなった。また、その間、医療情勢はめまぐるしく変化し、数年前の新入職員に対する指導法はすでに使い物にならず、どのように指導をしていけばよいのか頭を悩ませることとなっている。 そんな新人の指導にかかわる薬剤師にとってお勧めの本が、当会でも講演された野崎徳洲会病院の木村 健先生の本書である。PART1に続くPART2の本書は、新たにアレルギー性鼻炎、骨粗鬆症、慢性心不全など10種の疾患を追加し、薬剤師として知っておくべき疾患と治療のポイントをガイドラインなどを基に充実した解説で学ぶことができる。本書の特徴はやはり、設問式で自己の知識が点数になって判断できることであろう。ただ問題が結構難しく、薬剤師失格基準が60点と設定されており、新人と共に自分が薬剤師失格になってしまう点に注意が必要である。 |
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| 評者:佐藤 友恵(ブラザー病院) | ||||
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【書籍名】がんから始まる 【出版社名】晶文社 【著者】岸本 葉子 【価格】1680円 【発行年月】2003年10月19日 |
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| 40歳シングルでエッセイニストとして忙しい日々を送っていた著者の虫垂がん闘病記。「がん」と告知をうけ、受け止める間もなく忙しく過ぎていく日々、その中で自分が信頼できる医師・病院を選んだ道のり、手術・入院生活におけるスタッフとのやり取り、たった一人の大切な家族である父への思い、そして退院後、再発という不安を抱えサポートグループへの入会、漢方、食事療法、行動療法と努力を重ね、たどり着いた境地は、前向きだけれどもかなわぬことがあること、死をどこかで意識しながら毎日目標をもって生き抜くこと。女性の生き方や考え方を中心にエッセイを発表してきた著者が、闘病におけるこころの軌跡を淡々とつづっている。 医療人として患者さんから学ぶことは多いが、著者の鋭い観察力は非常に勉強になる。患者さんとの信頼関係は常識的な人付き合いから始まり、面談には適したタイミングがあると再認識した。また、困難を乗り越えるプロセスは、人生の先輩として非常に尊敬できた。とても読みやすく通勤中にでもぜひ手にしてほしい一冊である。 |
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| 評者:宮坂 朋恵(名古屋第一赤十字病院) | ||||
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【書籍名】小児のくすりと服薬管理 【出版社名】南山堂 【著者】あすか薬局 編集 【価格】2500円 【発行年月】2004年10月15日 |
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| 最近「医薬品の適正使用」という言葉をよく耳にしますが、より効果的でより安全な薬物療法の実現のため、私たち薬剤師はこれに積極的に取り組む必要があります。本書は服薬説明のキーワードとして「医薬品の適正使用」、「薬識」、「患者行動」、「医薬品情報提供」の4つを挙げ、これらの密接な関わりとともに、薬剤情報提供書、お薬手帳、薬歴などのツールを活用しながらいかに医薬品の適正使用サイクルを円滑かつ確実に回していくか、小児の薬物療法を例にあげて具体的に述べています。単に小児の薬物療法の本というよりは、むしろどの患者・薬剤にも共通する最も根本的で最も大切な部分を学べる一冊といえるでしょう。 本書は、まず基礎編として小児の特徴および調剤と服薬説明の基本を述べ、次に活用編として感冒、気管支喘息など日常業務でよく目にする薬剤について、薬効別および剤形別のチェックポイントが述べられています。薬効別にまとめられた薬剤の一覧には、その味・におい・コーティングや何に混ぜると飲みやすくなるかなど調剤時および服用時に役立つ情報が添えられ、Q&A形式を交えながら服薬説明ポイントも述べられています。また巻末には付録として調剤や服薬説明時に大いに活用できる服薬管理ツールが満載です。本書の内容は、あすか薬局ホームページにて随時最新の情報に更新されていますので、そちらもあわせて参照されることをお勧めします。 |
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| 評者:青山 明弘(三菱名古屋病院) | ||||
| 【書籍名】 褥瘡治療薬マニュアル 改訂版 A4オールカラー19ページ 【出版社名】 愛知県褥瘡ケアを考える会 【著者】愛知県褥瘡ケアを考える会 監修 古田勝経 【価格】 1,000円(送料別) 【購入方法】名古屋処方箋調剤薬局HPより http://www5a.biglobe.ne.jp/~nagoyaph/index.html 【発行年月】2004年12月改訂 |
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| 褥瘡対策未実施減算が開始されてから2年余経過し、褥瘡に関する書籍は急激に増えた。 しかし、そのほとんどが看護師向けであり、褥瘡の病態や基礎的な治療法については理解できるが、薬剤師向けに詳しい薬物療法やその選択について書かれている書籍は皆無に等しい。 「褥瘡治療の薬物療法が勉強できないし、わからない。」このことが褥瘡対策チームの一員として薬剤師が活躍できない1つの理由ではないであろうか? この褥瘡治療薬マニュアルは、T.褥瘡処置の基本的方法、U.予防、V.褥瘡の分類、W.段階の見分け方、の各項目を簡潔にわかりやすく、X.薬剤は以前より古田勝経氏が提唱してきた軟膏基剤の特長に着目して、褥瘡の状態(浅い深い、黒黄赤白の各期)と創の湿潤状態に応じた水分含有量の軟膏の選択を、効果・安全性・経済性などからこれまでの検討実績を元にして推奨薬剤と処置方法を紹介している。 このマニュアルは19ページと少ないが、推奨薬剤の実際に使用した症例を病院・開局薬剤師が、軟膏の安定性を大学関係者が担当し、薬薬学連携により作られた非常に実践的な本である。 図や一覧表、写真を多く使っているため、初めて褥瘡に関わる薬剤師や在宅訪問をしている薬剤師、ベッドサイドで薬剤の選択に困った時など、非常に見やすくお勧め出来る1冊である。 |
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| 評者:鷹見美香(ませ調剤薬局) | ||||
| 【書籍名】スキルアップのための添付文書自由自在 【出版社名】 南山堂 【著者】中原保裕・福神株式会社医薬情報グループ 【価格】 2000円+税 |
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| “お札の模様って覚えてる?”何よりも身近にありながらも日本の世に出回る4種類のお札のすべてのデザインや施されている偽造防止の仕掛けを知っている人は多くはない。我々薬剤師にとっての添付文書もこのお札と同じような存在ではないだろうか。 薬を知る上では欠かせない情報源であり、存在価値は計り知れない無くてはならない物なのだが、一見何の変哲もなく堅苦しくて決まった表現が並んでいたり、数字が無表情に付けられていたりする。しかし、添付文書に表記されたすべての内容に意味があり、細かなルールが決められているのである。 この本は、添付文書に記されているすべての事項を事細かに理解しやすく、頻用されている薬を列挙しながら解説している。 今更ながら人には聞けない事柄、学生時代や実習時に習ったきりの知識などを再確認したり改めて理解を深めてゆくと、様々な添付文書の表情が見えてくるのではなかろうか。薬局、病院に勤める薬剤師に限らず、薬に関る機会のあるすべての薬剤師にとって添付文書との関りは避けられない。そんな添付文書の横にいつも添えておきたい一冊である。 |
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| 評者:板倉由縁(碧南市民病院) | ||||
| 【書籍名】 いつでも会える 【出版社名】 (株)学習研究社 【著者】 菊田まりこ 【価格】 本体950円 【発行年月】1998年12月8日 第1刷発行 |
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| この本の存在を知ったのは、1999年度ボローニャ児童図書展のボローニャ児童賞・特別賞を受賞したことを伝えるNHKのニュースだった。そのニュースの中で作者が「子供たちに死を伝える絵本を書きたかった。」と言っていたのが印象的だった。 その当時、グリーフケアの必要性を感じていた私は、早速、書店に行って、その絵本を手にとってみた。シロという犬とみきちゃんという女の子の話だった。かわいがってくれていたみきちゃんが突然いなくなって、シロは深い悲しみに包まれてしまう。シロはみきちゃんに会いたくて、会いたくてみきちゃんを探しまわるが、会うことはできない。そんなある日、シロはみきちゃんに会えることに気がつく。「目をつむるとね、みきちゃんのこと考えるとね、いつでも会えるんだ。」 大切な人を亡くした家族はシロと同じ思いを感じている。いつまでも、悲しみから立ち上がれない家族もいる。そんな家族に、亡くなった大切な人が、いつでも側にいることを伝えたくて、この絵本を贈っている。医療者が忘れがちな、大切な人を失った家族の悲しみを共感するために、一度は手に取っていただきたい一冊である。 |
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| 評者:牛田 誠(あさひが丘薬局 勝川店) | ||||
| 【書籍名】透析患者への投薬ガイドブック 透析と薬物療法 投与設計へのアプローチ 【出版社名】 じほう 【著者】監修:岸本武利 編著:平田純生 【価格】 3600円 税別 【発行年月】平成15年3月25日 |
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| 透析患者への薬物投与は効果、副作用の面から最も注意が必要であり、薬剤師に薬物動態学の専門知識が要求される。しかし薬物動態学は難しいイメージが大きく不得意な薬剤師は多いのではないかと思う。この本は透析患者特有の薬物動態学的変化をもとに至適投与設計方法について書かれた本の第2版であり、薬物動態学をわかりやすく理解できる。当薬局では透析患者の処方の際、この本で投与薬と量を確認し必要に応じ処方医に疑義照会している。 前半は、βブロッカーの水溶性、脂溶性、分子量などから具体的にバイオアベイラビリティ、分布、代謝、排泄、投与量の考え方が詳しく述べられており、大学で学んだ難しい公式を具体的に用いて薬物動態学の基本が確認できるようになっている。 後半は各薬剤の詳細データがまとめられており、簡易版を含めると679薬品のデータが収載されている。薬効群ごとにまとめられており、透析患者への投与に注意の必要なもの、不必要なものなど確認でき、薬剤の選択の際にも役立つ。詳しい解析のできない調剤薬局でもTDMのポイントなどを参考に薬物動態学にそって考えることができるので、投与設計に薬剤師が係わるのに有用である。 また、各薬剤の情報はインターネット上でも公開されており会員登録すれば閲覧できるのもうれしい。http://www.shirasagi-hp.or.jp |
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| 評者:増田 修三(公立みつぎ総合病院) | ||||
| 【書籍名】病院なんか嫌いだ―「良医」にめぐりあうための10箇条 【出版社名】 集英社新書 【著者】鎌田 実 【価格】 693円 |
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| 評者:石原 久美(桜ヶ丘病院 薬剤科) | ||||
| 【書籍名】消毒薬の使用指針 第三版 【出版社名】 薬事日報社 【著者】日本病院薬剤師会 【価格】 4000円+税 【発行年月】1999年9月25日(第三版) |
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| 専門薬剤師制度も導入され、院内感染対策委員会もしくはICTにおいて薬剤師が重要な役割を担っていることは言うまでもない。そんな中、消毒薬は有効性・安全性の面から、ここ近年で随分と淘汰されてきた。「病棟の大掃除をしたら、古い消毒薬が出てきた。薬剤科で引き取ってくれないか?」このような場合、臨床経験の短い私にとって、ときには見たこともないようなお宝と遭遇することがある。そのような時は、本書で性状や毒性、廃棄の方法などを確認し、適切に処分するよう努めている 本書は、T.消毒薬の基礎知識 U.消毒薬解説編 V.消毒に関するQ&A の3部構成になっている。委員会等で消毒薬の見直しをする際や適正使用を検討する際には解説編の知識が役立つ。157に及ぶQ&Aの目次はデータベースの役割を果たし、急な問い合わせの際など走り読みするのに最適である。 また最近は、HPNなどの在宅医療が普及し、一般家庭でも消毒薬の知識を必要とされる場面が増えていると聞く。本書は日本病院薬剤師会の編集であるが、病院薬剤師だけでなく、開局の薬剤師にもぜひ目を通していただきたい。 感染対策の分野は、CDCガイドラインをはじめ、目まぐるしい速さで変化している。 本書の最終編集は1999年で最新とは言いがたいが、薬剤師の視点で書かれた、消毒薬の基本を学べる一冊である。 |
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| 評者:神谷 晋司 | ||||
| 【書籍名】吸入ステロイド薬 服薬指導のためのQ&A 【出版社名】 フジメディカル出版 【著者】大森 栄(しげる),信州大学医学部附属病院薬剤部教授・薬剤部長 【価格】 定価:2415円 【発行年月】2004年11月10日 初版 |
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| 執筆者には、信州大学・新潟大学・山梨大学・群馬大学の医学部附属病院の先生方が名を連ねられています。私は臨床にたずさわったことがないので、内容について意見を述べることは誠に恐縮ですが、一見していかにも役に立ちそうな書籍だという印象を受けましたのでご紹介いたします。 94ページから成る本書は<基礎知識:約20ページ> <Q&A:約50ページ> <付録>に大別できるようです。<基礎知識>では喘息の病態や吸入ステロイドの薬理について、<Q&A>では吸入ステロイドの使い方について、<付録>では各種の表などが紹介されています。 <Q&A>の特徴としてまず感じたことは、非常に明解に作られているということです。質問に対して「(結論)→(解説)→(服薬指導のポイント)」の順に各項目がまとめられています。質問項目としては、患者さんの因子(妊婦・授乳婦・男性パートナー・乳幼児・高齢者・寝たきり患者・結核既往・インフルエンザ・鼻炎・高血圧等)や薬剤の因子(薬効・製剤の違い等)から、吸入ステロイドの使用方法について記載されていたり、他の薬剤と吸入ステロイドの投与順序・併用方法、中止・減量の方法、残量確認、保管方法、スペーサーについての記載も見られます。 <付録>の部分には、ガイドラインに見られる薬物療法が関わる各表、吸入ステロイド薬の一覧、代表的な吸入薬・スペーサーについて写真入り(白黒)で収載されています。 |
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| 評者:大脇 奈保子 (ませ調剤薬局) | ||||
| 【書籍名】スキルアップのための服薬指導サブノート 改訂2版 【出版社名】 南山堂 【著者】山田 浩一 【価格】 2400円 【発行年月】2003年4月10日 |
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| 現在、院外処方箋発行の増加などを受けて、服薬指導における薬剤師の能力を向上するためのポイントをまとめた書籍は多く発行されており、その中身もどんどん充実したものへと変化してきている。本書は2000年3月という先駆け的な時期に初版が発行されており、その頃薬剤師として働き始めたばかりの私にとっては、まさに教科書のような存在であった。2003年4月には、より最新の情報や項目なども取り入れた改訂2版が発行され、初版よりもさらに使いやすいものとなっている。 本書は、始めに「服薬指導の基礎知識」として、薬物の体内動態や相互作用の考え方、服薬指導のコツ、副作用の説明の仕方など、薬剤師に必要な知識の基本の部分がコンパクトにまとめられている。そしてそれを踏まえた上で、「病態に対する薬物治療」として、各疾病の説明とその治療薬の解説が続く。薬を理解し、それを患者に分かりやすく説明するには、疾病の理解は絶対にかかせないものと考えているが、本書はそのための知識が非常に分かりやすくまとめてあり、またその疾病の範囲も幅広く、現場での活用度はとても高いものである。本書のすみからすみまでが、重要なポイントで埋められているといっても過言ではないだろう。 まさに『スキルアップのための』ツールとして、この書籍を多くの薬剤師が活用できることを期待している。 |
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| 評者:佐藤 孔治 (名古屋第一赤十字病院 薬剤部) | ||||
| 【書籍名】専門薬剤師育成プログラム 【出版社名】 薬事日報社 【著者】奥村 勝彦 監修 兵庫県病院薬剤師会 編 【価格】 2800円 【発行年月】 2004年7月9日 第一刷 発行 |
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| ここ数年、Infection Control Team:ICTやNutrition Support Team:NST、褥創あるいはオンコロジーの分野などでは専門に組織されたチーム医療が立ち上げられ、薬剤師も参加する機会が増えてきた。チーム医療の中では当然のことながら専門知識を臨床現場で適切に生かせられる人材が求められている。このような時代の流れのなかでわれわれ薬剤師は専門性をいかに習得するのか?あるいはその知識・経験をどのように評価するかという大きな課題に直面している。今回紹介する書籍は今後の専門薬剤師制度を睨み、兵庫県薬剤師会と薬科大学が平成14年から共同で取り組んできた専門薬剤師育成プログラムを基に編集・執筆されたものである。本書には腫瘍、糖尿病、栄養管理、精神医学の4分野の育成プログラムがあり、それぞれが基礎知識の解説および演習問題で構成されているので学習し易くなっている。本書にて自分の現在の知識を再確認し、日常業務ではぶつかる様々な問題に真摯に取り組み、常に最新の情報を収集・評価していくことが専門性を高めていく第1歩だと考える。本書は“薬剤師の専門性とは何か?”を考えるよいきっかけではないだろうか。 |
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| 評者:瀬戸 弘和(市立伊東市民病院) | ||||
| 【書籍名】設問式 薬剤師に必要な患者ケアの知識 【出版社名】 じほう 【著者】 木村 健 【価格】 2,300(税別) 【発行年月】 平成15年12月20日 |
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| 日々、薬剤師の業務を行っている中で自分の知識量に不安を感じたことはないでしょうか? この本は、まずはじめに、患者ケアを実践する方法としてPOSについて簡単に記載しており、そのなかで問題点を解決するために、1.病態、2.観察計画、3.ケア計画、4.教育計画のそれぞれに関する基礎知識が必要なものとして挙げられております。糖尿病や高脂血症をはじめとした10の慢性疾患について、それぞれ4つの必要の基礎知識ごとに分けて問題が書かれてあり、必要な基礎知識を確認するとともに分からない点の発見にも役立ちます。また、いくつかの問題ごとに「point」というまとめの欄があり、知識の整理及び確認に役立ちます。さらに、教育計画に関する基礎知識の中ではその疾患で使われる薬の服薬指導例や日常生活指導例なども書かれており、実際の業務の中で参考になる部分も多いかと思います。 約200ページの中に、日常良く接する10個の疾患についてコンパクトに要点をもらさず非常によくまとまっている様に思います。自分自身の知識を再確認するだけでなく、疾患のしっかりとした知識を身につけるという意味でも非常に有用な1冊だと思います。 |
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| 評者:辻井聡容(公立和田山病院薬局 ) | ||||
| 【書籍名】「ポケット医薬品集 【出版社名】 白文社 【著者】龍原徹 【価格】4935円(税込) 【発行年月】2004年1月 |
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| 「今日の治療薬」「日本医薬品集」等、現在日本で市販されている医薬品の情報をまとめた書籍は多数あるが、「ポケット医薬品集」はその名のとおり15センチ×11センチというまさにポケットにはいるサイズで携帯に便利である。わたしも病棟へ行くときや、薬局を離れるときなど必ず携帯している。知識の再確認や即答できない質問に対する答えを探さなくてはいけない時など大変重宝している。本書は内容も充実しており、各薬剤について効能効果、用法用量、副作用、禁忌・相互作用、服薬指導時の注意やその薬剤の特徴が簡潔にまとめられている他、同効薬の各種一覧表(抗生物質の適応症や副作用・併用禁忌など)、疾患の治療ガイドラインやポイントなど簡潔にまとめられており知識の整理に役立つ構成となっている。また、巻末には年齢別体重と体表面積の一覧表および小児薬用量一覧や半減期と消失率の相関表が添付されており大変便利である。新人薬剤師の教科書として、また経験を積んだ薬剤師の知識の確認や日頃の疑問を解消するツールとして、服薬指導時に携帯できる本著は大変有用な一冊であると思われる。 | ||||
| 岡戸 洋(東海市民病院) | ||||
| 【書籍名】NSTが病院を変えた! 【出版社名】 医学芸術社 【著者】(責任編集)東口 高志 【価格】 2500円 【発行年月】2003年8月10日 |
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| このところ、NSTという言葉を目にする機会は珍しくない。その啓蒙活動の立役者が本書責任編集者の東口高志先生である。本書は、NSTの活動によって、栄養管理に限らず、病院に潜むさまざまな「知られざる問題事」を見つけ出すようにスタッフの意識改革に取り組み、臨床効果、経済効果で大成功した、いわば、病院版「プロジェクトX」である。 NSTは適正な栄養管理の推進で医療の質を向上させるだけでなく、感染症の減少、平均在院日数の短縮等で経済効果が期待できること、更にスタッフの成長を促がす手段になりうることが数々の実例を挙げて述べられている。また、医療従事者は専門性を追求するあまり、栄養管理など基礎的で他職種との連携が必要な分野をないがしろにしがちである。本書はこのような風潮に警鐘を鳴らす役割も果たしているのではないだろうか。NSTスピリットの「まず患者さんのことを考える!」は誰でも思いつきそうなのだが、いざ、何をすればよいのか悩んでしまう。まず、できることからやっていこうとする姿勢は栄養管理だけでなく、何か新しいことを踏み出そうとする際にヒントになろう。 日常業務中で、我々は自分の能力不足や周囲との思惑の違いなどから思うような成果が上がらないことに、つい投げやりな考えに陥ることがある。そんな時、本書を手に取ってみては如何だろうか。本家のNHK「プロジェクトX」のように心のカンフル剤となることは請け合いである。 |
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| 中垣 繁(静岡がんセンター) | ||||
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【書籍名】図解 よくわかるTDM 基礎から実践まで学べるLesson96 【出版社名】 じほう 【著者】 北里大学病院薬剤部 木村利美 【価格】3570円 【発行年月】2004年6月 |
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| 最近、我が国のどの病院においても、薬物治療の投与設計にTDM(薬物血中濃度モニタリング)が、臨床の場で定着するようになってきています。しかし、一部の薬剤師では複雑な公式を理解できなかったり、購入したTDMソフトから計算された値をそのまま利用したりしているのが、現状ではないでしょうか? 本書は月刊薬事に連載された「TDMの基礎から実践」を出版したものであり、理解を深めやすいように96に分かれた各項すべてにおいて図を用いての解説と、★印で3段階の難易度設定がされています。そのため、初心者でも難易度の低い項目から始めれば、気軽に読むことができ、効果的に薬物動態の数式や概念を理解し、日常業務へ反映することが出来ると思います。また、本書の付録として、薬物動態シミュレーションプログラム「ClinKinetics-K」CD-ROMが添付されており、患者基礎データや血中濃度実測値を入力することにより、シュミレーショングラフの描出や患者データの保管だけでなく、医師への報告書も作成することができます。 |
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| 評者:大野泰一郎(松浦薬業株式会社) | ||||
| 【書籍名】「【服薬指導に役立つ】基礎からの漢方薬 【出版社名】 薬事日報社 【著者】金 成俊 【価格】5,250(税込) 【発行年月】2001年5月30日 |
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| 平成14年度入学の医学生から、医学教育カリキュラムにおいて「卒業までに東洋医学の基本知識を習得すること」が求められ、全国の大学医学部・医科大学において東洋医学教育の取り組みが、すでに実施されている。このため、今後薬剤師にも東洋医学の基本知識が求められると想定される。しかし現在、漢方薬の服薬指導に直接結びつくような書籍はまだ少ない状況にある。 本書は、韓国の伝統医学の漢医師と薬剤師の資格を有する著者が、漢方専門病院の薬剤部における長年の経験を生かして医師や薬剤師が漢方薬の調剤や服薬指導を行う際に役立つ事を目的に書かれた書籍である。特に、第3章の服薬指導Q&A(患者事例)など、漢方薬ならではの服薬指導のポイントが紹介されている他、漢方薬で問題とされる「誤治、副作用、瞑眩」の見分け方のポイントなども参考になる点である。その他、後半の各生薬解説部分の煎じ液の味覚・成分・薬理・薬効や、漢方処方において服用時の味など服薬指導に役立つヒントなどが具体的に述べられている。 この様に本書は、漢方製剤の服薬指導の実践書として、有用な一冊であると思われる。 |
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| 評者:北川 禎二(聖霊病院薬剤部) | ||||
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【書籍名】注射Q&A −注射・輸液の安全使用と事故防止対策− 【出版社名】じほう 【著者】阿南 節子 【価格】1600円 【発行年月】2004年3月30日 |
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| 今日、医療の安全性が厳しく問われるようになり、注射薬安全使用への薬剤師の役割が求められるようになってきている。多くの施設では薬剤師によって注射薬の調剤、混合が行われるようになり、さらにはNST、化学療法などのチーム医療の参加と業務の幅が広くなってきている。薬剤師は注射薬についての知識だけではなく、投与する際に使用される器具・機械にわたる知識まで必要となってきている。 本書では、注射に関連した内容がセーフティーマネージメント、抗がん剤、輸液の基本、微量元素欠乏症、配合変化の考え方、特に注意を要する注射と輸液と項目を分けて書かれている。本書の冒頭にも書かれているように“是非これだけは押さえておきたい”「目の付け所」として要点がまとめられている。Q&A方式で書かれているので問題点がつかみやすく、私自身も日常の業務と照らし合わせてみてあまりチェックしていなかったところなど見直してみることができた。これから注射について勉強していくには問題点と要点がわかりやすく有用な一冊と思われる。 |
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| 評者:近藤 綾子 (スギ薬局) | ||||
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【書籍名】服薬カウンセリングシリーズ@ 患者さんのセルフケアを支援する服薬カウンセリング 【出版社名】 エルゼピア・ジャパン 【著者】後藤恵子 宗像恒次 【価格】1500+税 【発行年月】2003年10月10日 |
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| 薬剤師としての知識を生かし、実行してもらえるアドバイスがしたい。患者さまがどんなことを考えているか知らなくては、患者さまが「役に立つ」と喜んでくださる情報提供はできません。そして、相手の考えを知るためには、相手の話を聴く能力が必要です。 この本は、薬剤師に必要な話を聴く能力をヘルスカウンセリングの視点から学ぶことができる本です。「10のチェックポイント」を中心に具体的な内容になっているので、カウンセリングになじみがない方でもわかりやすく、何らかのヒントが得られるでしょう。また、10個に分かれているので、忙しい方でも気になる項目をみるだけで、少しずつ新しい考えに気づいていけるところもこの本のすばらしいところです。勇気をくれるデータも必見です。コミュニケーションに興味がある方は、ぜひ一度、手にとってみてください。 そして、個人的にお勧めなのは、「9.セルフケアを支援するような働きかけをしましたか?」です。どんなに優れた処方でも、最終的にそのお薬を飲むか飲まないかは本人の意思次第です。強い不満や不安を乗り越えて必要な薬をのめるようになるには…。私たちの専門である薬という分野の中でも、コミュニケーションが大きな可能性を秘めていることを垣間見ることができます。決して難しい内容ではありませんが、病院でも地域の薬局でも、この先必要な内容だと思います。 |
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| 評者:新美 雅規 (半田市立半田病院 薬剤部) | ||||
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【書籍名】Q&A 知っておきたい肺がん質問箱 100 【出版社名】 メディカルレビュー社 【著者】監修 西條 長宏 【価格】 1800円 【発行年月】2003年6月5日 |
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| 肺がんは、現在わが国の悪性腫瘍の死亡数で第一位である。2002年8月には、内服の非小細胞肺がん薬が発売され、病院、調剤薬局でも肺がん患者に接する機会が増えてきている。しかし、肺がん患者の疑問に答えるのは臨床で直接関わっていても困難なことが多い。 本書は、肺がんに罹患された患者が外来、入院、検査・診断、病態、治療など、それぞれの時期に遭遇する100個もの疑問をQ&A方式で具体的に解説している。実際に患者が読んでも理解できるように図表などの引用も多く、細胞の組織の分類、病期の分類もわかりやすい。また、治療については、最新の治療法から、健康食品に関する質問まで、専門書と同等の学問的データを用いて説明しており、説得力がある。このように、肺がんと診断がつく前から、終末期まで解説されている。同様の質問を患者から受けることもあるが、回答に用いられている根拠も記されており、自信を持って回答することができる。医療従事者専用の本ではないので、化学療法の詳しい説明がないのが残念な点であるが、肺がん患者から質問を受ける機会のある方にはお薦めの本である。 姉妹書に乳がん、大腸がん、胃がんの質問箱もある。 |
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| 評者:佐野 吉嗣(聖霊病院 薬剤部) | ||||
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【書籍名】がん疼痛治療のレシピ 【出版社名】 春秋社 【著者】的場元弘 【価格】 ¥952円 + 税 【発行年月】2004年2月1日第1版発行 |
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| 我が国のがん疼痛治療成績は、他の先進国と比べいまだ十分とはいえない。我々薬剤師も、何とかして痛みを緩和したいと思い、多くの施設で活躍していることと思う。著者の的場先生は、がん疼痛治療のチーム医療について医師、看護師という処方と運用の両輪がともに働き、薬剤師という専門家のメンテナンスをうけてはじめて適切な治療の基礎ができるとコメントし、満足してもらえる患者さんを増やすため、各医療職に向けて本書を発行している。内容は、疼痛治療の基本、薬剤の体内動体・投与方法・注意点についてわかりやすく解説されている。さらに、他書にみられない内容として、プラセボの使用、モルヒネに対して誤解を招く説明、麻薬の採用拒否など臨床における多くの問題を取り上げ、不十分な対応を行う医師、看護師、薬剤師に対し辛口の見解が述べられている。私自身は、看護師の勉強会でこの臨床問題を取り上げ、薬剤師、医師、看護師の対応に問題はないか、一緒に考え改善する機会として本書を利用した。今一度、疼痛治療の基本や問題点を見直したいと考えている方には、おすすめの1冊である。 | ||||
| 評者:藤井 友和(厚生連 渥美病院 薬剤科) | ||||
【書籍名】がん化学療法の有害反応対策ハンドブック 【出版社名】 先端医学社 【著者】著者名 : 吉田清一/監修 栗原 稔 佐々木常雄/編 【価格】 4515円 【発行年月】2002年7月 |
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| 本書は、学術的色彩より日常臨床の即戦力となることを重視し編集されており、がん化学療法における有害反応(副作用)に対し、現場での速やかな対応を可能とするためハンドブック形式で作成されている。 内容は、タイトル通り各章が “〜障害とその対策”となっており、各種有害反応に対して、発現しやすい薬剤とそのメカニズムの解説から有害反応を起こさない、あるいは軽減させる方法や、起きた後の具体的な対応策までが明確に示されている。そのため治療の大枠をとらえる部分(治療開始前の説明にも利用可能)から、つらい治療に耐える患者のQOL向上を考慮した迅速な対応(抗癌剤の適正使用に貢献)にいたるまで幅広く利用できるのが最大の特徴である。また、おもな抗がん剤の分類・作用機序・適応、疾患別単剤・多剤併用療法とおもな有害反応、抗がん剤による事故とその予防など基本的な内容までも網羅されているので、今後がん化学療法に積極的に関与していこうと考えている薬剤師にとっては、効率よく基礎知識を習得できるうえ、ベッドサイドですぐに役立つ非常に頼りになる1冊である。 |
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| 評者:竹中 雅代(常滑市民病院) | ||||
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【書籍名】ステロイド薬 −服薬指導のためのQ&A− 【出版社名】 フジメディカル出版 【著者】宮本 健一 【価格】 2100円 【発行年月】2004年 1月 |
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| 「ステロイド薬の副作用について患者に詳しく聞かれたとき、うまく答えられるだろうか?」そんな不安から購入した一冊である。ステロイド薬は,副作用として満月様顔貌(ムーンフェイス)、野牛肩、肥満など容姿を変化させてしまうもの、感染症、糖尿病、消化性潰瘍などの誘発、増悪、また、相互作用の多い薬剤として知られているので、特に慢性疾患で服用している患者にとっては、“よく効く薬”であるという反面“怖い薬”というイメージがつきまとい、勝手に飲むのをやめてしまうことにもなりかねない。そのような場合、患者の不安を取り除き、確実に服用してもらうためには、薬剤師がステロイド薬に関して十分な知識を身につけ、的確に説明する必要があるだろう。 本書の構成は、副腎皮質ステロイドの生理、薬理作用に始まり、副作用、使用上の注意、投与方法に関する事柄を中心にQ&A形式になっているので、目次を見て知りたい情報だけ収集することができる。特に副作用に関しては、「機序」、「頻度」、「発症時期」、「治療と対策」に区分して示されており、患者が知りたい情報、知っておくべき情報が網羅されている。また、わかりやすい言葉で、要点だけが箇条書きに書かれているので新人薬剤師にとっては1冊読めば、一通り知識が得られると思われる。 |
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| 評者:間瀬 定政(ませ調剤薬局) | ||||
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【書籍名】 スキルアップのためのメンタル服薬指導テクニック 【出版社名】 南山堂 【著者】保坂 隆、青木孝之 【価格】 本体2000円+税 【発行年月】2001年3月22日 |
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| 本書は、1997年2月号から1998年12月号までの12回にわたり、月刊誌「薬局」に連載されたものを単行本に再編集し発行されました。精神科医である著者の保坂氏は、最近の薬剤師の業務をみて、薬剤師も医療チームの一員でありメンタルケア的な知識が必要ではないかと考え執筆をなさったとのことです。 本書は、大きく4つの単元からなり、Chapter1では、「薬剤師による心理的アプローチ」として、患者さんのおかれている心理的・精神的な状態を理解するための基礎知識が書かれています。「対象喪失と悲哀の仕事」に関しては、是非薬剤師も理解を深めるべきと思いました。Chapter2は、「精神疾患の臨床知識と薬物療法」で、各疾患が、「概念と症状」「分類」「診断・治療方針」「薬物療法」「対応のポイント」「その他:予後など」に要領よくまとめられています。対象疾患には、薬物依存や摂食障害もあります。Chapter3は、「ケーススタディ」で9つの症例について、解説と具体的な対応例が紹介されています。そして最後にQ&Aがあります。「SIDE MEMO」というショートコラムもあり、「リスパダールと他の抗精神病薬の薬用量換算方法」「PTSD」など、興味深い内容がたくさんあります。本書の示す「メンタルケア」を理解することは、服薬指導の質の向上に役立つと思います。 |
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| 評者:板倉 由縁(碧南市民病院 薬局) | ||||
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【書籍名】 あきらめない 【出版社名】 集英社 【著者】鎌田 實 【価格】1500円 【発行年月】2003年1月30日 |
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| 1974年から長野県の諏訪中央病院にて地域医療を携わってきた著者が、2000年にベストセラーとなった「がんばらない」に続いて、苦難の人生の真っただ中にいる人、治らない病気に苦しんでいる人、人生の意味が見えなくなっている人、生きる元気を失いかけている人、死を直視している人、疲れている人、自分の居場所がなくなっている人にも読んでもらえる本として2003年に発行したものである。文章は分かりやすい言葉で書かれ、単元ごとに話がまとまっているので、忙しく業務に追われていても、休憩時間、仕事の合間、通勤時間を利用して負担無く読める内容となっている。 「あきらめない」は、私自身が患者さんや一緒に仕事をしている産婦人科の部長から臨床を通じて学んだ生き方である。試行錯誤しながら、そんな生き方をしている時、この本が目に留まった。そこには、私が目指している、生きること支える医療があった。残念なことに本の中には、薬剤師は登場しない。薬剤師は生きることを支える医療にはまだまだ遠い位置で仕事をしているのであろう。この本を通して生きることの意味、死ぬことの意味を考えて頂けたらと思う。そこから、生きることを支える医療が生まれる。 |
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| 評者:小酒井 修(犬山中央病院 薬局) | ||||
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【書籍名】ナラティブ・ベイスド・メディスンの実践 【出版社名】金剛出版 【著者】斉藤清二/岸本寛史 【価格】4,200円+税 【発行年月】2003年7月 |
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| EBMとは「医療研究の成果に基づいて、医師の経験、施設特性、患者の意向に配慮しつつ医療を行うための指針」とされている。どんな人に(患者)、何をすると(介入)、何と比較して(比較)、どうなるか(結果)を考えなければならないと思う。 現在、evidenceに基づいた診療ガイドラインが多く作成さている。それを私たちは、「葵の紋所」の様に考えていないだろうか。科学的根拠、RCTが一人歩きして、その患者さんの背景を考えないで「ガイドライン」、「マニュアル」に患者さんを当てはめているように思うのは、私の思い過ごしだろうか。 ナラティブ・ベイスド・メディスン(NBM:Narrative Based Medicine物語に基づいた医療)は英国のEBMの研究者たちによって生み出された対話を重視した患者中心、かつ人間学的な医療である。 医療と医学、臨床医学における研究とは、医学と他の諸科学との差異性は、「ヒト」を対象とする「生物科学的医学」と「人間」を対象とする「人間科学的医学」との違いは何であろうか。 本書では、これらを念頭に置きながらNBMの基本概念、使い方、EBNとNBMの統合などを、あくまでも治療者の視線から多くの事例をもとに書かれている。医師の立場から本書は書かれているが、薬剤師として患者さんとのコミュニケーションをとる際の参考になると思う。 「木を見て森を見ず」「森を見て木を見ず」・・・? 木も森も観る薬剤師に、成りたいものです。 |
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| 評者:青山 明弘(三菱名古屋病院 薬剤科) | ||||
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【書籍名】注射薬投与法の基本と工夫 【出版社名】メディカルトリビューン社 【著者】幸保文治 【価格】4,830円 【発行年月】2001年3月 |
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| 今日、輸液の混合調製は薬剤師の大きな業務の1つとなってきたが、ただ単に薬品を混合する作業だけでなく、患者の体内に投与されて薬効を発現するまでを考えることが重要であり、医療チームの一員として医師・看護師などと治療についての話をするためには、注射薬についての知識はもちろんのこと、投与経路や輸注用器具についても幅広い知識が必要である。 本書は、配合変化よりも混合(器具)という点に絞り、輸液関連システム編では輸液針・点滴筒・導管・ゴム管・タコ管・クランプなど各部の名称や機能などについての説明が、資料編ではフィルターなどの構造や膜素材、中心静脈カテーテルの材質や規格などのデータなど、薬剤師にとって学ぶ機会の少ない注射筒・注射針・カテーテル・フィルターなどの輸液関連システムや色々な混合方法、吸着などについて、実物の写真やイラストを多く使用して非常にわかりやすく書かれている。 みなさんは、輸液容器のキャップが開封の違いで7種類の呼び方があることをご存知でしょうか? 輸液の針の先からボトルの底まで、部分名称や機能などのわからない時などは本書を一読されることをお薦めします。 |
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| 評者:加藤 香織先生((株)ジップ・ホールディングス) 平成16年6月20日 | ||||
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【書籍名】わかりやすい薬剤師のためのカウンセリング講座 【出版社名】 じほう 【著者】井手口直子 【価格】 2310円 |
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| 薬局窓口や病棟へ出向いて患者さんと向かい合ったとき、患者さんは心を開いてくれて弱音やこうしたいのになかなか行動できない自分を表現してくることがある。そんな時、薬剤師として何かしてあげなくてはいけない、何かアドバイスのような声をかけてあげないといけないと言葉につまり、あせった経験はないだろうか。 本書では、前半にカウンセリングのプロセスにのっとった理論と演習を、後半にカウンセリングを用いた服薬指導の実践例と解説、そしてグループアプローチや社内研修の実施方法など、“カウンセリング”というものを薬剤師の業務に取り入れる方法について広く扱っている。中でも感情へ応答したくりかえしによって、患者さんの自己決定の支援をしていく手法は、私にとって今までの患者さんへのコミュニケーションのとり方ではなかった方法であり、現在では有効に取り入れている。カウンセリングの学習がまったく初めてであってもわかりやすい構成となっている。 |
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| 評者:宮坂 朋恵先生(名古屋第一赤十字病院) 平成16年6月13日 | ||||
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【書籍名】病気がみえる vol.2 循環器疾患 【出版社名】 MEDIC MEDIA 【著者】医療情報科学研究所 編 【価格】 2858円 【発行年月】平成15年6月24日 |
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| 薬の専門知識は習うことができても、病気の知識はなかなか教えてもらえないものです。一方で“どうしてこの薬を飲まないといけないのか”その服薬意義を伝えるとき、患者さまの個々の病態を把握していることが必須となります。本書は病気の基礎知識をイラスト主体で分かりやすく説く、まさに「病気がみえる」というタイトルどおり“みて理解する”本です。第一線で活躍されている臨床医の先生方により、循環器疾患の中でも普遍的で重要な疾患が取り上げられ、総論では疾患群の全体像が、各論では個別の疾患について臨床に即役立つ知識のエッセンスが述べられ、さらにイラストや表、検査画像などで理解を深めるようになっています。もちろん薬物療法にも触れており、本書と薬学の専門書との併用によって病気と薬剤師としての職能を結びつけた学習が可能となり、より良い医療の実践に役立つものと考えます。カルテや看護記録、カンファレンスで見聞きする検査、略語及び専門用語も詳細に解説されているので辞書的な使い方ができるのも魅力的です。本書はチーム医療を担う医療人共通のテキストであり、それぞれの役割を円滑に行う良い手助けになると確信します。見ているだけで楽しくなる、しかも勉強にもなる肩の凝らない一冊、はじめて循環器を学ぶ人はもちろん、基礎的事項の再学習にも有用な本だと言えます。 | ||||
| 評者:櫛原 秀之先生(名古屋第一赤十字病院) 平成16年6月6日 | ||||
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【書籍名】あなたの患者になりたい 患者の視点で語る医療コミュニケーション 【出版社名】 医学書院 【著者】佐伯晴子 【価格】 1260円 【発行年月】2003年10月15日 |
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| 医療面接では、治療・診断を行う際の正確な情報収集と医療者−患者関係の構築が重要とされている。しかし、面接経験の浅い薬剤師は、患者とのコミュニケーションがうまくいかないといった問題をかかえていることが多い。その原因の一つとして、薬剤師はコミュニケーションの実習が充分に行われていないことがあげられる。私自身もそうであり、患者と話をした時に、ちゃんと意思疎通ができているのか、自分の言動を患者がどのように感じているのかを知りたいと思うことも多い。 この本は、SPが参加して行われた実際の実習で出てきた問題などをとりあげながら求められる患者−医療者関係について記載されているエッセイ集である。SPの立場から医療者(主に医師)を評価し、患者側からの意見を述べている。普通と思っていることでも、患者によっては悪い印象をあたえることもあるのがわかる。この本の中で、「これって自分のことかも・・・。」とどこかでドキッとする部分があるはず。簡単な内容ではあるが、これから患者と向きあう時の考え方を見直すためのヒントがたくさんつまっている1冊であると思われる。 |
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| 評者:増田 修三先生(公立みつぎ総合病院 薬剤部) 平成16年5月30日 | ||||
| 【書籍名】コメディカルのための静脈・経腸栄養ガイドライン 【出版社名】 南江堂 【著者】日本静脈経腸栄養学会 編集 【価格】 4,935円 【発行年月】2000年07月 |
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| 臨床栄養管理は低栄養や高度侵襲下における患者の治療成積向上に多大の貢献をしている。しかし,投与組成,投与力ロリー量,投与ルートや期間も含め,それぞれの適応が議論されるとともに,合併症や経済的側面も問題になっている。したがって,より適切な管理法を普及さすべく,チーム医療が推奨され,薬剤師を始めとするコメディカルにはNutritional
Support Team(NST)の中心的役割を担うための教育を行うのが世界の潮流である. 本邦でも,日本静脈経腸栄養学会が,学術集会に合わせてコメディカルの教育セミナー等を実施し,必要な知識・技術の普及をめざしているが、このセミナーの教材を主な目的として作られたのが『コメディカルのための静脈・経腸栄養ガイドライン』である。 一般的にガイドラインで大切なのは,その内容が妥当で信頼できるものであり,臨床的にみて適切でわかりやすく,融通のきくものが望ましいが,本書は十分これらのことを満足させてもらえる内容であり、臨床の現場において薬剤師は経腸栄養剤・中心静脈栄養剤,薬物栄養相互作用などの知識を通じて,コメデイカルスタッフの一員としての信頼を確立するうえで有力な1冊と思われる. |
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| 評者:熊谷 美香子先生 (岡崎東病院) 平成16年5月23日 | ||||
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【書籍名】 おもしろ 薬と服薬指導 【出版社名】 MC メディカ出版 【著者】中村房子 【価格】 ¥2415 【発行年月】2003.9 |
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| この本は、病院の薬剤師さんが看護師さん向けに書いた本ですが、薬剤師さんが読んでも(特に新人さんなど)とても、面白くてためになる本です。第1章「薬剤師物語」では、現場の話しなどがたくさん紹介されていて、現場を知っている薬剤師さんならうなずくことや笑っちゃうことがいっぱいです。第2章「きほんの木」では、薬の取り扱いの方法から、飲み方・使い方、病院の中の話がされています。第3章「服薬指導」では、患者さんでも理解できるのでは?というような、簡単で、分かりやすい書き方で、薬の説明をされています。 当院で私は、看護師さん・介護師さん向けに「おくすり勉強会」というものを開いていますが、この本の第2章「きほんの木」のようなお話をさせてもらっています。看護師さんは薬のことは教科書で勉強するのではなく、先輩看護師さんから教えてもらうことが多いようで、伝言ゲームのように間違った使い方が広まっていることもあります。全員の看護師さん・介護師さんにこのような本を読んでいただけると、いろいろな知識も統一されると思いますが、私たち病院薬剤師がお話して統一していけたらいいのかな?とも思います。そのためにこの本は重宝します。 |
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| 評者:牛田 誠先生(あさひが丘薬局 勝川店) 平成16年5月16日 | ||||
| 【書籍名】正しいステロイド剤の使い方 2.外用剤編 【出版社名】 医薬ジャーナル社 【著者】 杏林大学医学部皮膚科教授 塩原 哲夫 編 【価格】 1500円 【発行年月】2002年6月10日 第6版 |
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| 現代医療においてアトピー性皮膚炎とステロイド外用薬は切離せず、コンプライアンスの向上と継続的治療は服薬指導にかかると言っても過言でない。しかし、ステロイドと聞いただけで拒否したり、副作用の怖い薬との認識から正しく使用できず、治療が難航するケースも多くみられる。そんな患者を目の前にした時、我々薬剤師はどうやったら誤解を解くことができるのだろうか?と困惑することも多いと思う。 この本は実際に診療にあたっている皮膚科医が編集したもので、一般の方に正しくステロイド外用薬について理解していただくために書かれている。例えばステロイドの説明や症状に応じた使い分け、副作用の症状や 急に止めたらどうなる?まで分かりやすくまとめられている。我々薬剤師にとっては学んだはずの事柄が中心だが患者に判りやすく説明するためのヒントに大いに参考になる。また、軟膏の塗り方からODP(密閉包帯療法)、重層貼付法など特殊な使い方も図解でわかりやすく書かれているため、患者に見せながら説明するにもよいだろう。対象が一般の方向けなので物足りなく感じる方もいるだろうが、読む本でなく眼でみて確認する本として時々眺めるのによいと思う。 |
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| 評者:上町亜希子先生(大阪教育大学大学院教育学研究科) 平成16年5月9日 | ||||
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【書籍名】改訂演習形式で学ぶ使いやすいPOS−POSがうまくいかない薬剤師さんへ− 【出版社名】 じほう 【著者】早川達 【価格】2800円+税 【発行年月】2003年4月 |
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| 今日、POS(ピーオーエス:Problem Oriented System)は、患者志向の医療実践のため多くの医療機関や薬局の薬剤管理指導業務に導入されているツールであり、本研究会の症例検討会でも用いられています。本書はタイトルどおりPOSを演習形式で学べ、かつ「POSがうまくいかない薬剤師さんへ」とあるようにPOSを実践する上での薬剤師側の問題点もまとめていて、まさにProblem Based Learningの構成が本書の使いやすさのポイントと言えるでしょう。初版は薬剤師の間では、POSという言葉さえまだまだ理解されているとは言い難い1996年9月(この頃私は必死に単位をかき集める学生だったためPOSどころではなかったのですが・・・)ですが、POSを実践する薬剤師のバイブル的存在となっています。2003年4月に改訂版が出版され、内容はさらに充実しました。特に巻末のQ&Aは、誰もが一度は感じるPOSの行き詰まりへの対処方法が網羅されている点はうれしい限りです。欲を言えば対象が病院薬剤師向けであるので薬局薬剤師がそのままストレートに使用するには難しいところもあるかもしれませんが、薬局薬剤師の評者でも十分活用できていますし、今後の薬薬連携を考えると病院薬剤師の業務を知ることもできる一石二鳥の優れものと考えた方がよいでしょう。本書は真にファーマシューティカルケア実践のために有用な一冊です。 | ||||